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アンカー 1
Cacti
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2025年6月1日(日)~6月10日(火)

湿度は妖しい空気を運んでくる。

中国では、梅の実が熟すころに 降る雨なので「梅雨」と呼んでいたのが日本に伝わったものと聞いたような気がするが、どうも私の場合は梅雨のとらえ方が少し違っている。湿度と温度が 不思議な掛け算をして、妖しい空気が生まれてくる。雨上がりの午後、頭の散歩がおすすめです。

>> PM 8 : 00    ゲストルーム <<

磨くってことは、プライドがあるから。

❝6月のホテルは一年の内でとてもすごしやすい季節。「10ヶ月の成果を見てもらいたいナー」と挑発的な視線を投げられた。去年の秋口以来、食事をはじめ身体のメンテナンスにはげんでいたらしい。コートを脱ぎはじめた頃、「久しぶりに軽く飲むかい?」との誘いにも「まだ、ちょっとね・・」といなされたことを思い出した。彼女は彫刻もやっていて、その仕上がりが未完成のために、完成が未だ、ちょっとで時間が・・の会話と思っていたが、自分の身体を彫塑しているとは知らなかった。「鑑賞代は、そのお酒ってことで・・」と挑まれた。❞

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2025年6月11日(水)~6月20日(金)

6月の匂いは、麻薬かもしれない。

どの季節のホテルがお好きですか?と問われれば、「6月ですね。GWが往き、7月の華やかさを迎える前の屈折した月だからです」と答えることにしている。そして、適度な雨なんか降ってくれれば雨のカーテンが外界を遮断してくれて、自分の中に入り込める。

>> PM 10 : 00     バー <<

不思議な哀しさが残る話だった。

❝紫陽花のような人だったという。毎年、行われているこのパーティーで知り合ったという。2019年のパーティーの時、お二人で決めたという。「2020年の6月、ジューンブライドに憧れているの・・」と。しかし、2020年はコロナ禍でパーティーは開かれなかった。それを機に、連絡がとれなくなったという。2024年、パーティーは再開された。しかし、その方は現れなかった。今年も出席しましたが彼女は現れませんでしたと。ジューンブライド、幸せになると聞いていたが、バーでの話は切なさが残った。❞

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2025年6月21日(土)~6月30日(月)

だから、6月はヒトの軌道を狂わすのか。

湿度と温度が絡み合ったとき、ヒトは隠れていた気分を外に放つのではなかろうかと、思っている。ん?あんなお方が?と感じている間に、まったく違う表情を見せつけられたりするのも、後で考察してみると、やはり、湿度と温度が絡んでいたりする。

>> PM 3 : 00     庭園 <<

人は見かけによらぬもの。ナルホド。

❝ホテルの庭園の一角に温室がある。「見つかっちゃったかナ~」と、あるお方。食虫植物のウツボカズラになにやら話しかけられていた。この時季、少しぬめり気の風が吹く頃になると、どうも、このクセが出てしまうらしい。「従順そうに見せておき、こちらに近づいてきたらイタダキって感じかな・・」とも、おっしゃった。「あなたには、この技は使えないけどほとんどの女性は、いつの間にか、この技を身につけてしまうみたいね」と、先ほどの植物の方に視線を移された。こんなアケスケな会話をする雨上がりの午後も、お互いの近況伺いのひとときとしては面白い。❞

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2025年6月のとあるある日

6月の微熱のある風景【誘い込む】

誘う、誘い出す、誘い込むと程度は段階的に深くなっているが、次に必要なことは納得させることが不可欠である。これがないと負のループに誘い込まれる。

>> 6月のとあるある日 <<

【誘い込む】誘ってある物の中や、ある状態に引き込まれる。

❝こちらのペースでコトは運んでいると思われることであっても、気がつけば先方の手の内で踊らされていることが時々起こる。特に相手が従順そうに見えている時の行き着く先は想像の域を大きく外れることがある。相手の術中にはまった時とも言える。

男の誘い込むは、勧誘に似ている。それは断ることもできる。

女の誘い込むは、誘惑に似ている。それは断りきれない。❞

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