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アンカー 1
Cacti
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2022年2/1(火)〜2/10(木)

冬が春へのバトンタッチをする季節です。

初午、節分、立春と暦の上では春がやってきていますが、体内カレンダーでは、この時季が一番、寒いのは、なぜなのでしょうか。気分は充分に春を迎え入れようとしているのに時々の強い風。しかし、遠くの方では、空気を黄色く染めたかのような菜の花を見かけられはじめました。春は、そこまで、やってきています。

>> PM2 : 00   ガーデンテラス <<

想いを込めるから、暖かさが届いてくる。

この2月の初頭からの3ヶ月間、定期的に桜の樹の下にたたずむことができれば、どんな美人を拝むよりも、心おどる情景を見ることになることを約束したい。今はまだ漆黒の桜の幹や枝に、ほのかに浮かぶ白桃を感じ始めるのが3月。開花宣言のあと、見事なまでの散り際。そして5月になれば、透きとおる葉脈は、立派な新緑へと化身する。「建長寺の桜より、まだこのかた、想いのこもった桜は観たことがありません」と、まだ来ぬ春に、視線を泳がされた方。額縁ごしの絵を観ているようでした。

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2022年2/11(金)〜2/20(日)

2月の微熱のある風景【 想う 】

仕事の関係でもいいし、恋を語る相手でもいいが、その相手とどこまでも歩んでいきたい時には、「想う」というフィルターを通してみるといい。その「想う」には、細かな目も、粗い目も同時に作用して、すべて偽りのない真実の姿を見せてくれるから。

>> 2月のとあるある日 <<

【 想う 】 相手のことをおもうこと。相手に対する「おもい」が大きい。

「想う」という行為ほど、純粋で、清く、その重量を測るには、地球上には、測定装置がないと言いきることが出来るのではなかろうか。その上、吉と出るか、凶と出るかで、「想う」行為ほど、やっかいなものはない。その「想う」行為に、微塵も悩みがない人がいるのなら、それは、天使の生まれ変わった人かも知れない。

男の想うは、相手の心の中に、水のように染みこむ。中に砂鉄が混ざり、磁力に影響されやすい。

女の想うは、相手の心の中に、水のように侵入するが、水の中に油の成分がみられ、粘着力が残る。

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2022年2/21(月)〜2/28(月)

東風( こち )、春一番と、心が浮いてくる。

新元号の令和は万葉集の第5巻「梅花の歌」からとられたそうですね。梅は鏡の前のおしろいのように白く咲き、蘭は匂い袋のように香っているという歌も万葉集から見つけることが出来るようです。静々と、春の予兆が感じられるホテルの庭園です。ウグイスでも来てくれれば、まるで絵の中にいるようです。

>> AM10 : 00   ガーデンテラス <<

梅の匂いは、切なさの代名詞。

❝ 香りは鼻孔をくすぐり、匂いは心に染み込む。香りは、かろやかな旋律をつれてきて、匂いは過ぎた物語の頁を開かせる。ヨロイを纏った心にすんなりと入り込み、心を脱がすのが匂いではなかろうか。ある2月のある日、「心の置きどころに、戸惑っています。少しの間、一人にさせてくれませんか・・・」と、梅の匂いとともに、微笑んだ。「東風吹かば匂いおこせよ・・・」と、私たちには刷り込まれているせいか、梅の匂いの傍には、切なさが染みだしてくる。

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