top of page
アンカー 1
Cacti
01.jpg

2020年 8/1(土)〜8/10(月)

さあ、好みのあなたを演出する時間です。

海の日が過ぎ、一週間もたつと、季節と折り合いをあわせていた身体の細胞も、ウォーミングアップの期間を終えて、夏仕様に変わってきます。動植物も本来の姿を、あらわにして、そのものが持っている特性を表に出し始めます。ホテルは夏のショールームです。

>> PM3 : 00    プールサイドテラス <<

誘う、誘われるは、夏の礼儀とも言えそうです。

見せつけたい、見られたいという欲求は、自分の気持を研ぎすますための儀式のようなものかも知れません。夏の盛りになると、今まで隠していた女の性のようなものが表に現れ、露出度の高いドレスを風になびかせながら、足元はサンダルしか選択肢が見つかりません。ピンヒールの音は視線を誘う小気味よいリズムとも言えそうです。

02.jpg

2020年 8/11(火)〜8/20(木)

時間をズラしてみる。粋な大人の奥の手です。

お盆の時期を境にして、朝夕、少しの涼しさが届けられる季節になってくるようです。ホテルでのお楽しみは、その夜のダイニングがメインの催事と思われますが、その前と後ろで、人気の少ないバーをお勧めします。「又、後で・・・」という会話も、深い意味もないのに、粋に聞こえます。

>> PM5 : 00    バー <<

大人の隠れ家で、ドラマが動き出す。

朝夕のちょっとした季節の移ろいどきを感じられるのも、この時季の楽しみのひとつです。メインダイニングへ行く前に、このガーデンテラス横のバーに立ち寄るのが、私の夏休み期間のホテルでの日課です。彼が教えてくれたティオペペを一杯いただいてから、カウンター越しにバーテンダーのOZ氏とディナーの後にいただくカクテルの話をする。時間が止まればいいと思える一瞬です。

03.jpg

2020年 8/21(金)〜8/30(日)

夏の物語も、最終章になってきました。

今年、初めて見るいわし雲が遠い空に流れる頃、秋の予感が始まります。夏の終わりは、なにか、もの悲しくて、一瞬のきらめきも視界から遠のいていく感じが強い季節です。ホテルでは少しずつ、シックな装いの方々も、見受けられる夏の夕暮れ時です。

>> PM9 : 00    ゲストルーム <<

季節との挨拶を考えてみるのも、大人の旅の楽しみです。

❝ 虫や鳥の鳴く声も、幾分か、秋の気配を感じられる季節になりました。これからの約一ヶ月、私の五感に贅沢を味あわせてあげるための予行演習の時間が始まります。静かに耳を澄ませ、風と木々の葉擦れの音を楽しみ、木漏れ日に誘われてみたり、水の流れる音を聞き分けてみたり、振り返れば、秋が近づいてくる歩みを止めてしまう、行く季節と来る季節との谷間の刻とも言えそうです。

bottom of page