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アンカー 1
Cacti
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2018年 10/29(月)〜11/4(日)

光の演出が際立つ季節。

紅葉も見頃になるこの時季、ホテルでは、大人の時間が、目立ち始めます。極彩色鮮やかな昼間の世界から、ライトアップされた幽玄の時間へ舞台が移ると、夕食後のひとときも静かにゆっくりと、時間が積み重ねられます。

>> PM 10 : 00  ゲストルーム <<

時の流れに溶けていく。

❝ アロマの甘い香りに誘われ、ベッドに身体をあずける。心地よいシーツの感触が、すべての疲れを吸い込んでくれるようだ。 ご機嫌なリズムをとりながら、海外ホテル雑誌を眺める。これが週末の私のルーティン。壁に飾られたホテルの窓から撮影された一枚の写真。今年も、そろそろ入れ替わる季節がやってくる。

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2018年 11/5(月)〜11/11(日)

夏の出会いが、出逢いに変わる秋。

秋のダイニングルームは、旅人の華やぎの舞台では、ないのでしょうか。季節もよくなり、お食事や会話を楽しまれる方々も、気のせいでしょうか、背すじも伸び、 会話の端々や絡み合う視線にも、余裕が感じられ始めました。

>> PM 7 : 00  メインダイニング <<

誰と一緒かで、味覚は不思議。

❝ ソムリエは苦手。年代や産地を語られても、どうでも良かった。ワインの美味しさは、私の別のところで反応するのだから。彩り鮮やかなコース料理が、ワインの味に変化をもたらしてくれる。身体の力が抜け、視神経にも、もやがかかっていく頃、部屋に戻って眠りにつくまで、この旅に酔いしれよう。

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2018年 11/12(月)〜11/18(日)

光も音も、優しく響きはじめる秋。

秋も深まるにつれ、大気も澄み、遠くのものもはっきりと見えるようになります。音も澄み、虫の音を楽しめるのも、この季節のうれしいところです。ホテルでは、秋を満喫されている方に斜光が優しく、届き始めました。

>> PM 9 : 00  ゲストルーム <<

空気が澄む秋、光の屈折も透明に変わる。

❝ こうなると予感した。ゆっくりと酔うつもりが、少し近道をしてしまったみたい。柔らかな明かりが、グラスからこぼれ落ちた氷に、ほんのりと色を染めている。まるで、インペリアルトパーズの様。宝石のような氷に手を伸ばすと、「そそっかしいな」と隣で彼が笑った。あと少しだけ、氷のまやかしに見とれていたい。

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2018年 11/19(月)〜11/25(日)

音のない時間は、贅沢時間。

時の流れの秒針がチッチッと動くのが、聞こえてくる様な錯覚を感じる時がある。私の時間が身体に馴染み、物思いにふけるのにも何の邪魔も感じない、秋の深層部が顔をのぞかせ始めた。ホテルの醍醐味とは、この季節をおいて他にない。

>> PM 4 : 00  カフェテリア <<

時間を操れるのが大人。

❝ 打ち合わせまで、あと30分。ジンクスを信じる訳ではないが、決まって商談がまとまる時は、ここのホテルのCAFÉであった。無意識に相性の良さを感じていた。香り高いコーヒーで自分をリセットする。そろそろだろう、と相棒の腕時計に視線をむけ思わずニャッとした。約束の10分前に必ず反応する。冴えていると確信する瞬間だ。

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2018年 11/26(月)〜12/2(日)

時のはざまには、旅慣れた大人が香る。

12月を迎えるホテルは、秋の最盛期と年の瀬とのはざまにあたり、ホテルを知りつくした人々が集まり、それぞれのスタイルで気ままな時間を楽しまれる。ホテルスタッフとの会話にも余裕が生まれ、笑顔が優しくこぼれている。

>> PM 10 : 00  バー <<

熟成には、程よさが必要です。

❝ 「酔ったようだ。先に戻るよ」と、先に席を立った彼の寝顔をのぞく。飲みほしたワインはどうも睡眠薬となったらしい。以前なら、酔いと闘いながらも、私の隣を離れることはなかった。複雑な気分に捕らわれる。心のコントロールが鈍くなっているわたしは、何故かこの距離感を愛おしく感じていた。ワインが二人の年月を物語ってくれる。

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