2019年 9/30(月)〜10/6(日)
朝・夕、少し涼しくなりました。
あの暑かった夏が、ウソのように、あたり一面、秋の気配が漂ってきました。男性も女性も、みなさん、紳士や淑女に、おなりになり、季節が届けてくれる風や温度も爽やかに、登場人物の周りで、香りはじめました。秋の本隊も、もうすぐです。
>> PM6 : 00 ゲストルーム <<
その人のプライドが、その人をつくる。
❝ ある本によると、所作って一日二日で出来上がるものではなくて、その人が、これまでに生きてきた日々の積み重ねの一番上に、自然に出てくるものらしいですね・・と、こんなことを想いながら、私は今、ホテルの部屋で身づくろい中です。あと、3分後には、背筋を伸ばしたレディーの私が、ディナーの席に悠々と現われることになっているなんて。❞
2019年 10/7(月)〜10/13(日)
自然より一足早く、ヒトが色づく秋。
お似合いのお連れさまという常套句があるように、季節には、その季節なりのゲストを見かけるようになるのが、秋に佇むホテルです。紅葉には、いささか早い時季ですが、まわりでは、お似合いの主人公と脇をかためるキャストも、出揃ったようです。
>> PM8 : 00 メインダイニング <<
それぞれの側に、それぞれの華。
❝ 熟れきったザクロをパックリと割った様子を、絵の題材に選ぶ友人がいる。その絵を眺めていると、この季節にはドンピシャだなーと、感心もする。当然のことのように、その果実の側には、妖艶な女性が配置される。今年も又、ホテルの内外で、男と女のスリリングなドラマが、繰りひろげられる。遠い昔、そんなこともあったなと、苦笑いをした。❞
2019年 10/14(月)〜10/20(日)
空気が澄んでくると、大人も冴えてくる。
空が高くなってきました。いわし雲も視界を斜めに泳いでいます。秋の行楽シーズンを前に、ホテルでは、しっとりと、大人の風情が漂っています。夜になると、秋の虫の声も澄んだ空気に映えるのでしょうか、そろそろ秋本番を迎えます。
>> PM3 : 00 ガーデンテラス <<
時間は流れない。積み重なる。
❝ 「一寸、つきあってくれるかなー」と、誘われるまま、ご一緒した、このホテル。彼はしじゅう無口で、美味しそうに、コーヒーを一杯。帰りのクルマの中で、「今日は、大切な先輩の命日だった。おまえさんを紹介しといた」と、ボソッと一言。男のあり様を教えてくれた方だそうです。学生を終え、社会人になる日に、あのホテルのあの席で。❞
2019年 10/21(月)〜10/27(日)
日々、変わる自然は、蒔絵の世界です。
各地で、今年の紅葉情報が届き始めました。一年のうちで、この時季ほど自然が刻々と変化を見せる時は、ないのではないでしょうか。新緑に始まり、緑が深さを増し、一気に色彩の競演が始まります。ホテルは色彩の万華鏡の中に佇んでいます。
>> PM10:00 ゲストルーム <<
溶ける時間が、私を包みこむ。
❝ お酒の味って、よく分からない。そんなに好きではないのかもしれない。しかし、少しのアルコールが身体に染み渡ると、私の想像力の翼が目を覚ます。そして、少しだけでいいが、私の話にアイズチを打ってくれる彼の横顔があると、尚、嬉しい。お酒は、私を虜にはしないが、私の心を溶きほぐし、0の状態に戻してくれるから好きなのかな。❞
2019年 10/28(月)〜11/3(日)
主役は、あなたで、ホテルは脇役です。
秋の気配が深くなると、ヒトは自分の見せ方に目覚めるのか、ホテルのロビーを眺めていると、飽きることがありません。それぞれの部屋から出れば、そこはもう、人生の舞台の上ですから、今日も又、ドラマチックな物語が展開されています。
>> PM5:00 ロビー <<
ホテルは人生の縮図のようだ。
❝ 人には、それぞれに自分の得意とするフォームがあり、それを上手に使い分けながら、日々を、うっちゃっているのではなかろうか。ある人は、人前では、淑女を演じてはいるが、内では、その対極にある人物がいたり、その反対も然りである。ホテルは、人が行き交う交差点だから、私は今日も、人間ウォッチングを楽しんでいる。❞