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アンカー 1
Cacti
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2022年11月1日(火)〜11月10日(木)

何も足さない。何も引かない。という名文句。

今やビールに引けを取らないほどの人気のハイボール。コロナ以降は自宅でハイボールをつくる人も増え、家飲みでも定番の酒になりつつあるようだ。が、ちょっと待てよ・・・と脳が目覚めてきた。騒ぎたてていた喉元も、しっかりと紳士のいでたちを取り戻してくるこの季節。大人の嗜みの一つとして、シングルモルトはいかがだろうか・・と、秋が語りかけてくる。

>> PM10 : 00    バーカウンター <<

誘うにも、何かと理由を設けてみたくなる。

誘い水( さそいみず )、井戸の手押しポンプで水が出ない時やポンプで揚水する時に、水を導くために外部からポンプ内に注ぎ込み、ポンプ胴内に満たす水のこと。転じて、他の出来事が起こるきっかけとなるものを指す。「呼び水」の別名でも呼ばれる。と、ある辞書には書いてあるが、井戸とかポンプが死語になりかけている現在、若い方々には分かりにくいだろうナ・・・と。ウイスキーのオン・ザ・ロックスの「クワンッ」と泣く声を呼び水にして、彼女を誘ってみるかと、つい秋の寡黙さに左の胸をノックされた。

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2022年11月11日(金)〜11月20日(日)

11月の微熱のある風景【そよぐ】

季節の移り変わりを知りたければ、そよぐ風を聞けばいいい。それは、季節の扉が少し開いた時だから。

>> 11月のとあるある日 <<

【 そよぐ 】わずかに揺れ動く。そよそよと音をたてる。

庭の片隅にある郵便ポストに一通のカードをそっと投げ込まれたお方。一瞬、逡巡のあと、見えない遠くに視線を流された。一陣の風がそよぎ、ふと、我にかえられたようにお見受けした。あのはがきの宛先は、どんなお方なのだろうか。

男のそよぐは、想像の世界に引き込まれる。それはいつも、現実の世界に生きているから。

女のそよぐは、ふと我にかえる。なぜならば、いつも想像することを業としているから

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2022年11月21日(月)〜11月30日(水)

美の競演が、あそこでも、すぐそこでも。

真っ赤に染まるもみじ谷の・・・。川のせせらぎを聴きながら紅葉狩りを・・・。関東平野を一望しつつ赤く色づくもみじを愛でる・・・と、謳い文句も黄色や赤に染まっています。そんな時、ほら、隣の彼女の頬もワインで赤く染まっています。自然界の色づき情報に一喜一憂するよりも、あの方の心が自然の乱舞に盗まれないようにご注意くださいませ。

>> PM 8 : 00     ゲストルーム <<

なんとも言えない表情にこそ、すべてが・・。

❝ コミュニケーションの観点から見ると、表情は情報伝達のためのチャンネルの一つとみなすことができる。表情がどのように認知され、どのように感情などの情報が処理されるのかという受信、あるいは解釈するという・・・と、小難しいことはさておき、話す言葉の内容7%、声の質、大きさ、テンポ38%、顔の表情55%と、語るほとんどの割合をしめているのが、その表情。お互いに交わす会話もフルボディになり、コクや重量感はよく耳にするが、あなたの誰にも見せたことのない「ふくよか」な表情が、赤ワインの季節になると蘇ってくる。

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