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アンカー 1
Cacti
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2020年 9/1(火)〜 9/10(木)

朝夕は、どことなく秋の気配のはずなのに。

いつものこの季節には、夏の終わりを感じさせ、どことなく秋の入口の香りが漂ってくるホテルなのですが、今年の様子は、少し違う様です。梅雨明けが遅かったせいなのか、まだまだ、夏が居座っていて、秋も出番をうかがっている感じです。

>> PM8 : 00   ゲストルーム <<

鏡の中では、秋の微風も感じられます。

「あらっ?こんなところにシミがあったかしら?」と、鏡の中のあなたと会話が始まるのも、この時季には、よくある風景です。未だ、夏の名残りがいたるところにあり、日中は、残暑という言葉が君臨しているのが、当たりまえの光景ですが、心の中では、出逢いの数を整理してみると、実りかけている物語、消えかけている悲しい話、来る秋に向けての四捨五入が始まります。

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2020年 9/11(金)〜9/20(日)  

大人の顔と子どもの顔を使い分ける季節です。

夏の終わりとも言えず、秋の始まりとも言えず、季節の谷間のような時間がやってきました。又、朝夕は、秋の顔を見せたかと思うと、昼間には、夏の気配がぶり返す。そんな季節にこそ、若くもなく、お年寄りでもない不思議な大人が似合うホテルです。

>> PM11 : 00   ゲストルーム <<

制約が強いほど、燃えるものがある。

何年も前からの念願のデビュー、この秋は実現できそうです。女友達から誘われていたコンチネンタルタンゴ、自粛期間中に、秘密の特訓をしていたのです。3密の見本のようなダンスですが、ステップのキレが良くなるごとに、私の身体も絞られてきたようです。パートナーとの呼吸をどれだけ合わせられるかが、美しさのカギと思われます。このホテルのこの鏡の前で、彼とペアーの私を妄想します。

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2020年 9/21(月)〜9/30(水)

陽ざしも斜めに傾いてきました。

夏の喧騒もいつの間にか、傍に追いやられ、秋の扉が、そっと開かれるのも、この季節独特の新しいページのめくられ方のようです。ホテルでは、秋の行楽シーズンに向けて、人も自然も衣替えが始まります。チラホラと空気も色づいてきたようです。

>> PM9 : 00    露天風呂 <<

秒針の音が聞こえ始めると、そこは秋。

❝ 中秋の名月が近くなると、私は宇宙のことを考えはじめる。地球と月の引力の関係とか、私と彼女との間に発生している微妙な電波のコトとか。ある出逢いがあり、そのものからの連想であることが始まり、全く予期していなかった物語が動き出す。秋の月を眺めていると、冷たい秋波を感じ、思ってもいなかった筋書きのないドラマが動き出すのも、秋の入口に立った証かも知れません。

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