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アンカー 1
Cacti
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2023年4月1日(土)~4月10日(月)

新しい空が、動き始めました。

新年度、新入学、新入社員と、世間は一様に華やいだ雰囲気を発散しているようですが、ちょっと待ってみませんか。この時季の朝早く、まだ陽が昇りきる前、自然が目覚め始めた頃、特に雨上がりの朝なんて、雫の一滴ひとつにも天と地があり、これから始まるドラマの予感を映し込んでいます。

>> AM8 : 00    庭園 <<

一瞬の積み重ねが、今日になる。

胴吹き桜( どうぶきさくら)、桜の老木が精いっぱい、まだまだ私も頑張っていますよ・・と、枝の先まではエネルギーを送ることが出来ずとも、幹の太いところからポツンと咲いてみせるこの風情が、なんともいじらしい。幹はといえば、年月に耐えてきてこそ、漆黒の度合いも増してくる。実感としては、あのゴジラの肌かとも思われるものほど、堂々として美しい。このホテルの庭園に私の好みの幹がある。朝食前の散歩だろうと思われるが、一陣の風がそよいだ。額縁の中の絵を見ているような一瞬だった。

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2023年4月11日(火)~4月20日(木)

4月の微熱のある風景【  儚さ 】

胸に刻み込まれる心情が深いほど、そのものが消えた時の儚さの度合いは深くなる。一瞬にして、心を奪われる情景に出くわした時こそ、儚さと切なさが同義語ではないのかと、思ってしまう刹那かもしれない。

>> 4月のとあるある日 <<

【  儚さ 】 消えやすく長続きしないこと。

3月の中旬から4月の頭にかけては、心が揺れる出来事が多くなる。行く人があり、来る人が現れる。心が定位置を定めない間に、想い出が消えてしまったり、新しい時間が動き始めたり。切なさが生まれ、儚さが残される刻が4月の声を聞くと、心の隙間に忍び込んでくる。

男の儚さは、過ぎた刻を思い出し、胸を熱くする。

女の儚さは、これからを思い描き、心を膨らませる。

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2023年4月21日(金)~4月30日(日)

新緑も、まぶしさを増してきた。

贅沢なほどに南風。と、連休明けのホテルのキャンペーンに名文句を添えたコピーライターがいる。でも近年では季節の巡りが半月ばかり早くなり、そのキャッチコピーを今、使いたくなってしまう早回しの気候です。スローモーションにして、その瞬間に目を見張るのも、あなたの癖でした。

>> PM4 : 00  場所は秘密 <<

クォータータイム。心が揺れる。

❝ GWがまさに始まろうとしているこの時季、桜が散ってからの一ヶ月間、大人の男たちには自分を視つめ直し、軌道修正を計る時間とも言える。4月の中旬を過ぎる頃から徐々に公私ともに、落ちつきをとりもどし、「さてと、今年を振り返ってみるか・・ 」と、過ぎた3ヶ月あまりの点検が始まっている。そんななかで、「所詮、男は女には理解できない動物であり、女は男にとって理解できない動物なのである」と、結論づける人もいれば、『男は「好きだ」と嘘をつき、女は「嫌い」と嘘をつく』と。季節の谷間に、燻らす葉巻も格別な味がする。

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