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アンカー 1
Cacti
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2021年11/1(月)〜11/10(水)

たまには、心にも散歩が必要です。

空気が澄んでくると、大気から受ける感覚も透明感が感じられるようになりました。以前にもまして、遠くの情景も影を濃くしてきたようです。自然も色づき始め、これみよがしの大パノラマが展開されています。足止めを強いられていた心にも、いまは少し、余裕も出てきたようです。少し、気分をゆるめてあげたい紅葉の秋です。

>> AM8 : 00    ゲストルーム <<

匂いは、時間を通り越す。

今日、これから起こる物語が、どういう展開になるのかを予想して、そのクライマックスに一層のときめきを与えるために、「匂い」はあるのではなかろうか。その匂い立つ様を操れてこそ、あと何時間かの後、動き始める津波にも似た心のうねりを、コントロールすることが出来る。ヒトの感覚の中で、嗅覚ほど不思議なものはない。予期せぬところで、すれちがったあの匂いから、何年も前の忘れかけていた風景が立ち上がってきたり。今、私は何年も先の二人の関係が見えてきた。

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2021年11/11(木)〜11/20(土)

11月の微熱のある風景  【 包み込む 】

無言の行為に見えるが、自分の意志を伝えるためには最強の手段。男の人の場合は、自分で護ると無言で伝え、眼に見えない圧力とも言える。女の人の場合は、自分のものだと宣言するのと同等の眼に見える引力にも似ている。

>> 11月のとあるある日 <<

【 包み込む 】  包んで中に入れる。すっぽりと包む。

見たり聞いたりの限りにおいては、季節に寄り添った肌触りのいい風景に見えるが、内実では包み込むには、様々なドラマが生まれている。まぁ〜るく、柔らかそうなモノにこそ、トゲがあるとは、このことかと、大人になってこそ気がつく、ひとつの仕掛けとも言える。

男の包み込むは、優しく保護するためにがほとんどだが、

「囲い込む」が、時々、混じる。

女の包み込むは、優しく保護するためにがほとんどだが、

「誘い込む」が時々、混じる。いや、「常時」とも言えるかもしれないが・・・。

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2021年11/21(日)〜11/30(火)

色も、お互いのために、主張したり控えたり。

紅葉は、なぜあんなにも人々の心を動かすのか、ご存知ですか?一応の答えとしては、それぞれの葉が黄色からオレンジ、赤へとこの時季、いっせいに変化するからだろうとの模範回答もあるのですが、本当の答えとしては、いっさい色を変えない葉が、すぐ隣にあるからこそ、あの赤が冴えるのですが・・・と、美術の時間に教わりました。補色って、面白いですね。

>> PM5 : 00     ゲストルーム <<

旅は想像力をかきたてる。

❝ サ行の音に興味があります。例えばサラサラと・・・。ザワザワと・・・。ソヨソヨと・・・。など、ちょっと乾いた大人の風情を感じています。紅葉真っ盛りのこの時季、二人は旅に出るのが、このところの仕事です。旅に出る動機は、色々あるようですが、私の場合は、紅葉の音を聴きに来るのです。新緑から紅葉にかけ、春から夏への序章が過ぎ、今、クライマックスへ登りつめようとしている秋の窓辺です。隣の彼はと言えば、窓枠を額縁に見立てての絵画の鑑賞に浸っているようです。あっ、風が旋律を変えたように感じます。

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