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アンカー 1
Cacti
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2022年5/1(日)〜 5/10(火)

別の自分を演じてみるのも面白い。

GWとは言え、旅なれた方々はそれなりに、自分だけの秘密のスポットなり、ルートなりをお持ちになっているようです。「噂どうりの場所で、自分のお気に入りのホテルになりましてネ」という、嬉しい声が聞こえてきます。閉じているココロを、たまには開いてやるためにも、ちょっと遊びゴコロで、大人の一人旅なんぞ、いかがですか。

>> PM9 : 00    バー <<

5月の湿度が、そうさせるのか。

「仕掛ける」って言葉を聞くと、なんだか背徳のニオイがして、私の好みの空間に入ることができるようです。と、バーで偶然知り合ったその方がぽつりと一言。お一人でのカウンターが何よりもお好きなようで、その日の気分でちょっとだけ時間をよじってみたい時、「罠を仕掛ける」ということになるらしい。その詳しいテクニックは喋ってはもらえなかったが、狙ったターゲットが仕掛けた罠にハマる確率は、「まあ、私だってそれなりに時間を重ねてきましたからネ」と、微笑まれた。

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2022年5/11(水)〜5/20(金)

5月の微熱のある風景 【 振りかえる 】

すでに、答えは決まっているが、過ぎたことをすべて肯定し、これから進む方向へ勢いをつけるために振りかえるという行為はありそうだ。いわば、発火点をカタマリにし、自分を奪い立たせる行為とも言えそうだ。

>> 5月のとあるある日 <<

【 振りかえる 】過去の物語を顧みる。思いおこすこと。

ガーデンテラスの一隅で、キレイにネイルされた華奢な指先に、ときおり視線を落とされていたボーイッシュなお方。ラフな格好からは、想像もできないほどの視線の流し方が、薫風の中で揺れていた。

男の振りかえるは、過ぎ去った想い出の断片を拾い集め、再吟味することで旅立ちの燃料とする。

女の振りかえるは、過ぎ去った想い出の断片を拾い集め、すべてを焼却することで、新しい自分に生まれ変わる。

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2022年5/21(土)〜5/31(火)

湿度が大人の関係をつくり出す。

クチナシの花、紫陽花と6月の名前を聞く季節になりました。5月初旬の喧騒も終わり、7月のまばゆいばかりの光の乱舞との谷間、しっとりとした日本の代名詞のような、季節の中でも一番美しい時季が始まります。乾いてもいず、湿ってもいず、すべてのものをしっとりと包むような空気のなか、ホテルでは大人の会話が聞こえてくるようです。

>> AM10 : 00    ゲストルーム <<

所作はつくるものではなく、漂うもの。

❝ 「紫陽花を撮るとき、風景としての画額を決めるのはそうでもないが、花に寄り気味の写真の時は、どうしても水滴を4〜5滴、つけたくなってね〜」と、知り合いの写真家が言う。「雨上がりの紫陽花」とDNAに刷り込まれているのかも知れないね〜ともつけ足した。口紅をキレイに引き終わり、口角を上げ気味に表情の仕上がり模様を確認する。最後に濡れた唇の余韻を瞳に移動させると、ゆっくりと瞬きをした。すべての動きがDNAに含まれているのだろう。当然という流れの中で、濡れた瞳がそよいでいた。。

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