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アンカー 1
Cacti
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2025年3月1日(土)~3月10日(月)

桃の節句、もう一面に明るいピンクです。

春の息吹き、弥生=木や草がますます生い繁る月と言われるように日差しが暖かく感じられるようになってきました。でも、一気に春とはいかず、一時的に寒さが戻る花冷えの日もあったりですが、人々の気持ちは後もどりなんかなく、もう前へ前への季節です。

>> PM 3 : 00   ゲストルーム <<

春の脱皮が始まった。

❝雛祭り、桃の節句、啓蟄と3月になった途端に、馴染みの薄いコトバがムクムクと顔をだす。いつものことではあるが、3月1日からはスプリングコートに替え、セットアップも春夏ものに衣替えした。見た目を変えることで気持ちも機嫌良くなるようだ。「ここに来る途中、好みのスカーフを見つけたので買っちゃった」と得意げに見せられた。真っ白いレースのそれが風を受け、そよいだ。「それに、コレもね。見せてあげようか・・」と。冬眠していた生きものたちが目覚める3月上旬ごろ=啓蟄。ヒトも目覚めるようだ。本命はこちらの方だなと納得できた。❞

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2025年3月11日(火)~3月20日(木)

苦手な季節も考え方次第。

どうもこの時季、心が動きます。卒業式があり、転勤がありで、どこか淋しいのです。が、このところ少し気持ちの整理がつくようになりました。彼ら、彼女たちにもまた、新しい関係が生まれるんだと考えれば、勝手に淋しがるより前途を祝してあげれば・・とも思えるようにもなりました。

>> PM 4 : 00   ゲストルーム <<

温度と湿度がヒトの心を狂わすのか?

❝チラホラと桜の開花情報が聞こえてきます。ブルーグレイのレンズを入れたサングラスを手に入れました。去年の秋には黒いフレームこそ自分の最後の好みであろうと、一応のサングラス遍歴に終止符を打ったつもりなのに、6ヶ月も経たないうちに、透明なフレームにテンプルはべっ甲のちょっと派手目なものに好みが変わった。「ワタシもそうなの・・、桜からネコヤナギ!!」っておっしゃった。「裸体と桜の花びらが美しさの極みって思ってたけど、今年はネコヤナギ!!」なぜ?って聞く間もなく、「自分の心が動いた時が何かのサインなのかなー」とも、おっしゃった。❞

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2025年3月21日(金)~3月31日(月)

散り際の代名詞は儚さ。

桜の散り際を考えたことがある。なぜ、あれほどまでに私たちの心情に訴えてくるのだろうかと・・。人によって様々な説はあるが、私の場合は対比の妙であろうと・・。あの漆黒で太い無骨な幹、そこに、透けてしまいそうに舞う花びら・・。潔さがますのではないかと・・。

>> AM 10 : 00   ロビー <<

補色がお互いを引き立てあっている。

❝春はすぐそこのこの時季に、贅沢なほどの南風と書いたライターがいる。小雨の後は気分がふくらんでくるなとガーデンテラスの窓越しの出来事。観葉植物の大きな葉に伝わって転がる水滴。3月の誕生石はアクアマリンだよなーと視線を移した。目は口ほどに物を言うという慣用句はよく使われるが、窓ガラスの向こうのどなたか、目は見ることができないが、口元が饒舌に何かを訴えてくる。南風はまだ感じることができないが、贅沢な一瞬に出会えたのも新緑が届けてくれた春からの贈り物。❞

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2025年3月のとあるある日

3月の微熱のある風景 【 儚い 】

永遠を目一杯享受するために、儚さはあるのではなかろうか。負の要素が前段にあればあるほど、後で現れる期待感や喜びが大きくなる。

>> 3月のとあるある日 <<

【 儚い 】淡くて消えやすい。無常。

❝ ガーデンテラスの桜の幹、歴史があるのだろう。漆黒で無骨。白いドレスのお方が軽く会釈をして通り過ぎた。花びらが3枚、後を追うように儚い奇跡を描いた。7秒間の午後。

男の儚いは、森羅万象すべてのものに儚さを感じる性がある。

女の儚いは、目の前の相手の心の中に儚さを見てしまう性がある。❞

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