2022年8/1(火)〜 8/10(水)
非日常の朝の風が、私を誘う。
「斜光を享受するために、サングラスが手放せなくてね」と、ある方が選んでくれたグラス。八月の朝、海辺で背筋をのばし、太陽に向かいオハヨウ!と、少しアゴをあげてみる。遠くでは波を待つ黒い影が波間に浮かぶ鳥のよう。斜光がシルエットをつくっている。
>> AM8 : 00 ゲストルーム <<
自然光が、時間を演出してくれる。
❝ 早朝の澄んだ空気。浜辺の散歩から緑・翠・碧・紺碧の欠片を拾ってきた。つい昨日、気になって手に入れたアンティックグラスに炭酸水を入れ、ヒトツ、フタツ・・と沈めてみた。お互いの破片が光を吸い、瑠璃色に輝きを増した。みどり色ほど、扱いにくいものはない。あまりにもか弱げで頼りなく感じたり、時には、高貴なオーラが届いてくる。そして今は、私の心を見透かしたように、輝く一筋の光を届けてくれる。魔法の刻に迷い込んだプライベートな朝。❞
2022年8/11(木)〜8/20(土)
8月の微熱のある風景【焦らす】
目の前の対象物( 例えば、女から言えば男 )に、アドレナリンを発生させるために、一滴、垂らすのが、焦らすという液体。
>> 8月のとあるある日 <<
【 焦らす 】相手に期待を持たせながら、そのことをしないで、イライラした気持ちにさせる。
❝ レストランでの風景。髪をけだるそうに結びあげた女性、プチトマトを一粒ほうばりながら、ヘタをプチッと摘んだ。赤い粒が時々、白い歯の間から見える。視線は何かを探しているのだろうか、一定のところから動かない。動いているのは、弄ばれているような赤い粒。
男の焦らすは、女性がこれを感じることは、ほとんどないに等しい。男は、この方法を使いたがらない。
女の焦らすは、男性がこれを敵にまわしたら、なす術をなくす。女は、この方法を最大の武器と思っている。❞
2022年8/21(日)〜8/31(水)
夜風が涼しくなってきました。秋の扉?
天気予報によると、今年の夏は長引くとの報告ですが、いつもと違う非日常のホテルに滞在していると、夜には秋の虫の音が聞こえるようになってきた。いつもと違う五感が働き始めるせいもあるのでしょう。すぐ、そこでは、夏から秋へのバトンタッチの練習が始まっています。
>> PM 9 : 00 ゲストルーム <<
心を開くということは、姿勢も大胆になってくる。
❝ 8月も終わろうとしているある日、夏が尾っぽをチラッと見せる日がある。残暑見舞いのハガキのやりとりも、最近ではメールとやらに場を奪われている感もあるが、その風潮にも負けず、季節の横顔をうかがっているとき、ふと感じるのが季節の後ろ姿。「手作りの夕食もいいネ・・」と、部屋にいい具合に冷えたシャンパンをもらい、二人だけの残暑見舞いパーティーを開いた。連泊がこの関係をもっと近くへと、誘ってくれる。❞