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アンカー 1
Cacti
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2025年7月1日(火)~7月10日(木)

「見られている・・」は見せているから。

あるパーティーに出る前、「きっと、こんな格好で現れるよネ・・」と確認された。「ん?そうだナ・・」と応えた。「あなたがワタシを引き立て、わたしがアナタを引き立てる。ヨロシク・・」。さあ、行きましょうと、昔、懐かしいウィンクをされた。

>> AM11 : 00     庭園内プール <<

見た目は、心が表に出てきたもの。

❝プール開きを未だしていない誰の姿もないプールでの出来事。一ヶ月も経つとこの空間が午後の倦怠感をなだめるための絶好の舞台になる。ピンヒールを脱ぎ捨て、乾いたタイル貼りのランウェイで身体の重心を確認してみる。ん?去年よりは重心の移動時が滑らかになっているナと満足をする。「あるパーティーに出る時には、その目的や時代とかファッションもお化粧も事前にチェックしてこそ楽しめそうだものネ・・」と、おっしゃる。だからなのか・・。いつも舞台の上で、平然としていられるのは、準備を怠っていないからなんだろう。「誰だって、いつだって見られているんだから・・」とも、おっしゃった。❞

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2025年7月11日(金)~7月20日(日)

七夕、何か思い出をつくりましたか?

海開きというコトバに懐かしさを感じる。「サア夏だ!」というサインのようにも感じていた。この頃では、海開きっていつなの?って感じではなかろうか。昔の話、5月になれば半袖を着用し、イキがっていたが、季節は前倒しになり、今日は梅雨があけ、明日は入道雲のお出ましだ。

>> PM 3 : 00    ホテル前シーサイド <<

思わぬ出会いで、時が逆走を始めた。

❝ずっと昔、スキューバダイビングに熱中していた頃がある。真冬の海にも潜るのだから、7月ともなると日焼けで真っ黒になっていた。周りの仲間がサンオイルで、せっせと焼けた肌をつくり始める頃になると、こちらは余裕綽々で岩場でビールなんかを飲んでいた。時は移るもので、今では紫外線対策で日焼け止めクリームか・・と。ホテル前の岩場での出来事。こんがりと日焼けした女の方からアイサツされた。「夏場は透明度が悪く、潜るの中止です。飲みますか?」とモヒートを差し出された。「へミンングウェイの話、しましょうか・・」とも。「MOSCOTのサングラス、お似合いですね」と、応えた。❞

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2025年7月21日(月)~7月31日(木)

見方を変えると、日常がキラリと輝やく。

ジョージ秋山さんが描くところの浮浪雲のダンナに憧れて生きてきた。しかし、時代も環境も違うし、なかなかナ~と思うところもある。でも気分はそうありたいと思っている。簡単な処方箋は、「自分の機嫌は自分でとること・・」と、流れる雲の如しを心に描いている。

>> AM 8 : 00     ホテルサイド <<

心を遊ばせると、色彩も変わってくる。

❝少し早めの朝、ホテルから一人抜け出してみる。まわりの店舗も開店の準備に忙しい。その日常をこなすために時間は休むことなく動いている。しかし、こちらは今日の予定が決まっていない。少し前までは時間を縫うように予定を組むことを楽しんでいたが、このところ約束をしなくなった。ホテルの二日目の午後、何の予定もないことほどキモチがふくらむことはない。なんとなく憧れていた生き方に少しだけ近づいた感じもある。やり忘れていたあのコトもあるし、でも未だやる必要もないし・・と、地ビールならぬ地ジュースを、ぶらさげてみたりする。❞

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2025年7月のとあるある日

7月の微熱のある風景【憧れる】

少しでも対象物に近づきたいという思いのために、憧れるという行為はありそうだ。瞬間的な動きはないが、フツフツと湧く隠れたマグマとも言える。

>> 7月のとあるある日 <<

【  憧れる 】この人こそ理想だと、吸い寄せられるように心を寄せる。

❝憧れているシーンは、なかなか実生活ではお目にかからない。それほど個人的で内に秘めた行為ではなかろうか。しかし、その行為の最中ほど、心がふくらむ行為は他にはないものと思われる。もし、憧れている姿を演出してみてと、言われた時ほど、難しいことはないように思う。

男の憧れるは、その人の側に近づきたいと思い、

女の憧れるは、その人の内に入りたいと思う。❞

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