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アンカー 1
Cacti
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2020年 2/3(月)〜2/9(日)

空気は、張りつめています。

2月の声を聞くと、一年のうちで一番と思われる静かな夜が、やってくるのが、日本のホテルと思われます。年明けの喧騒も過ぎ、早春の準備に忙しい自然界では、一拍子遅れの冬が、深々と積もります。空気は澄み、暖色のカケラも見あたりません。

>> PM9 : 00    ゲストルーム <<

同じセリフでも、好みのトーンは違う。

❝ 本当のことをサラリと言ってみたり、さも見てきた様に、あることを詳しく語ってはいるが、実際は、そのものの本質は、まったく知らないままに、表面だけを取り繕っていたりと、言葉は、使う人によって、何色にも変化することが、出来る。だからなのか、惚れた弱みで、あの方の実像をつい、見失ってしまうのも、2月のホテルの一コマです。

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2020年 2/10(月)〜 2/16(日)

春の予感は、あなたの傍にも。

この週あたりから、あれ?夕暮れ時は、こんなにも、明るかったっけ?と、日一日と、春の予感が、チラホラと感じられ始めます。ホテルのロビーでも、コートの下からは、淡い色合いがこぼれ始め、自然も人も何とはなく暖かみが増してきています。

>> PM3 : 00    カフェテラス <<

無邪気は、極上の褒め言葉。

❝ その人のすべてを、自分のものにしたい時には、その方の所作を観察するといい。そして、もうひとつ欲を言えば、ナルホド・・と思える様な意見を、その方が発した後の表情を見るといい。どこにも邪気のない、まるで子供が意見を言った時の純粋無垢の屈託のない動きをするはずだから。これが自然に出来る人は、天使か悪魔に違いない。

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2020年 2/17(月)〜2/23(日)

たまには、視つめるだけの二人もいい。 

一分間に、300文字をアナウンサーは話すことが出来るそうです。それに反して、一分間に、50文字くらいのスローペースで二人の会話を楽しまれている方を知っています。その上、テーマも何もなく、モノローグをポツリ、ポツリ。ホテルが似合うお二人です。

>> PM10 : 00    ゲストルーム <<

認め合っているからこその時間。

❝ 積もる時間を、ゆっくり溶かしながら、重なった話を積み木くずしの様に、ほどいていく時は、二人にしか通用しない無駄話ほど、楽しいものはない。何も気にせず心の内を外に出す作業。何の装飾もなく、こちら側の考えを吐き出してみる。約束したいことは、お互いに認めあっているからこその、時間であることは、忘れたくない。

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2020年 2/24(月)〜3/1(日)

春霞が来ると、もうすぐです。

見上げれば、木々の先にも新芽が顔を出しはじめました。空気も、どちらかと言えば、乳白色のなかに、黄緑色をまぶしたような、春にしか見られない水彩画を見るようです。ホテルのあちらこちらでは、パステルカラーが目につく様になりました。

>> PM4 : 00    ラウンジ <<

触れる距離に、こだわりたい。

❝ 二人の関係を計るためには、距離ほど大切なものはない。と言っても、近すぎても、むさ苦しい時もあるし、あまり遠すぎても、相手の気持ちが見えなくなるし。では、どんな距離が私の好みかと言えば、片手を伸ばせば、相手の方の胸を掴める近さがいいと思う。なぜなら、手の平に相手の鼓動を感じられるから。・・とそんなことより心の問題ですね。

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