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アンカー 1
Cacti
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2021年1/1(金)〜1/10(日)

今年はどんなストーリーが始まるのでしょうか。

年が明け、新しい時間が動きはじめました。が、いつものお正月の風景とは違い、心なしか、静かな幕開けのように感じます。それでもやはり、ホテルは非日常の空間なのですね。本来のホテルが醸し出す独特の空気感。登場人物が、それぞれに演じる人になり、それぞれの物語が始まったようです。

>> PM9 : 00   ゲストルーム <<

触れないからこそ、心がはじけるらしい。

出逢いがあり、すべてのことは動き始めるを実感した一年でした。こんなご時世ですから、逢いたい気持を固い殻に閉じ込め、その気持が熟成し、醗酵してしまいそうです。せめて新年のご挨拶だけでもと、それぞれが、好みのホテルに集まり、今日は、リモートでの新年パーティーです。触れあいがあり、密度も上がり、いつもの歓喜の時間も始まるはずなのですが。それが許される刻を思うと、期待で胸が濡れてきます。

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2021年1/11(月)〜1/20(水)

受け継がれてきた想いが、カタチになる。

ご夫婦で、お仲間と、お一人でと、ホテルは様々な方々が思いおもいのご利用をなさいます。なかには、どんなお仕事なのだろうかと、察しがつかないくらいの不思議な方もいらっしゃいます。それでも私たちスタッフは、まるで空気のように、水の流れのように、目立たず、それでいて、心地よく動きなさいとの先輩からの教えを守り、2021が動き始めました。

>> PM7 : 00    バーカウンター  <<

何かが、きっかけになる。それでいいのです。

一緒に暮らしている彼とのささいな出来事を理由に、フラッと一人旅。お決まりのディナーは、一人舞台では絵にならないように思え、正月明けのホテルのバーで、ワケアリの女を演じるのも面白い。たまには、隣の渋い紳士から、「このカクテルは、いけますョ」なんて、声もかけられたりするけれど、一杯だけのごちそうで切り上げ、部屋からは、「プイッと出かけて、ゴメンネ」と、LINEする。缶ビールで今日を洗い流し、明日は新しく私が生まれ変わる。

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2021年1/21(木)〜1/31(日)

視線の泳がせ方にも、見惚れてしまいます。

1月末から2月の初頭までが、寒さが一段と厳しい時期にあたります。そんな時こそ、所作の美しい方々は、どんなシーンでも輝きを、失いません。ロビーにサッと光が当たったり、バーカウンターでは、そこだけにスポットが落ちてきたり。美しさって、カタチやイロや、見た目だけでなく、その方の生き方から滲み出てくるようですね。

>> PM 9 : 00   バーカウンター  <<

グラスを支える指先にも、芸の片鱗が。

❝ 私、初舞台が熱海だったんです。その時、箱根のこのホテルを紹介してもらいましてね。と、バーカウンターで、妖艶に微笑まれたお方。一人、20分の舞台を演出するためには、相当の鍛錬が一挙一投足に隠されているようです。その時から20年余り、今では、若い踊り子の振り付けもなさっているとか。20年前に感じたホテルの佇まいに、凛とした生き方を授けてもらうため、このホテルに来るのは、季節が変わる度の修業の様なものですねと、それはもう立ち姿も絵になるストリッパーの方でした。

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