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アンカー 1
Cacti
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2023年2月1日(水)~2月10日(金)

贈り物は心をノックする。

1月の末から2月の頭にかけてのこの時期、一年のうちで最も寒い季節がやってくる。心も閉じ気味になる凍てつく寒さだからこそ、心が温まる贈り物は、いかがだろうか。あの人の心も溶けて、何かの記念日の生まれる日になる予感もしてきました。

>> PM 3 : 00    ティールーム <<

モノを選ぶことは、相手を想うこと。

贈るって行為は、心を届けることではないのだろうか。だからこそ、そのものを選ぶときの審美眼が大切になってくる。それともうひとつ、その行為は美しいのだろうかという、判断も必要になってくる。相手の心に、この行為が届いたとき、その人の心を乱すことは美しいとは言えないと思う。湖面に一滴の心が落ち、音もなく波紋がひろがる。そして、数秒後には以前にも増して、透明度を高めた水面は鏡のように微動だにしない。贈る行為は、心を裸にすることにも近い。

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2023年2月11日(土)~ 2月20日(金)

2月の微熱のある風景【 委ねる 】

この行為がとられるときこそ、その人の人間性が現れるものはない。あることを託す時にとられる行動であるために、信頼とか信用の確たる保障が、その行為の後ろ側に存在する必要がある。

>> 2月のとあるある日 <<

【委ねる】処理などを人に任せる。すべてを捧げる。

世間にとっては、「たいして・・」と思われることであっても、男と女のある行動のなかには一瞬、心が揺れる時がある。その何秒か後に、この場は、あなたに従うというサインが出されることがある。そんな時には、我々にはみることができない天使が二人の間に、舞い降りたミルク色の時間かもしれない。

男の委ねるは、信頼しているから「頼むよ」とコトバを添えるが、

女の委ねるは、信用しているから「お願い」と流し目を添える。

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2023年2月21日(火)~2月28日(火)

春は、かけ足です。うぶですものね。

春の便りが届きはじめました。嗅覚・聴覚・視覚・触覚の順で、季節は届いてくるようです。遠くから梅の香りを感じた日から、私の周りでは春の幕が上がります。そして、手帳のメモ欄には、スプリングコートの出番ですとも、書いてありました。

>> PM 9 : 00    ゲストルーム <<

匂いは香りを凌駕する。

❝ 梅が届けてくれる季節の香りを、あの方は匂いと表現する。決して香りとは言わないのは何故?って聞いてみた。「桜の花は、ほのかに香ってきて、梅は心に匂いが届くのよね・・」と。切り返された。高潔・忠実・忍耐・貴品と、花言葉に頷いたところで、「月夜の下、甘く優しく艶やかな・・」と、匂いを表現なさったところで、ふと、我にかえった。風流とか風情とかは梅の匂いにつられるように、できた言葉ではなかろうかと、一人で納得するのも早春の月の下。

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