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Cacti

2018年 1/1(月)〜1/10(水)

ホテルのロビーは滑走路。

1月のホテルは華やぎの後、静寂をとりもどす。年が改まり、人々は、それぞれの夢を抱き、新しい年度へと旅立っていく。
まさにホテルのロビーは、目的地に向けて飛び立つ飛行機の滑走路のようだ。

>> PM 5 : 00  パウダールーム <<

口紅にオンナが映る。

今年初めての彼との旅行。去年から周到な準備をしたのに、直前になり口紅を変えようと思った。いつもと違う私を演出したくなり、濃い口紅をさした。彼は「似合うよ」と言ってはくれたけど、一寸、恥ずかしくなり、ぬぐってしまった私。彼の前では、いつもの自分が心地いい。

2018年 1/11(木)〜1/20(土)

錯覚も楽しい。

1月のホテルはパーティーがよく似合う。不思議なテレパシーを感じていた方と目が合い、季節の話から、最近の出来事までを、お互いに交換したと言う。この異次元の空間であるからこそ、大胆な行動もとりやすい。

>> PM 7 : 00  ヴァンケットルーム <<

ドラマの中ではない、現実の物語。

30代最後の思い出にと、あこがれのホテルでのダンスパーティーにやって来た。自信のある白いドレス。何年かぶりに再会した方と、長い付き合いのように溝が埋まった。閉ざしていた心の鍵も音もなく開いた。突然の出会いって、物語のスタートとしては、程よいスパイスとして日常を刺激する。

アンカー 1

2018年 1/21(日)〜1/31(水)

会話と沈黙を操るのが大人。

プライベートな空間ほど、何が起っても不思議はないが、少々のアルコールと、気の利い
た会話さえあれば、その時間は輝いてくる。そして、会話と会話の間にある沈黙こそが、二人の密度を濃密なものにする。

>> PM 6 : 00  ヴァンケットルーム <<

舞台は整った。後は演じきるのみ。

舞台は、同窓会と新年会を兼ねたホテルのヴァンケットルーム。私は一番会いたかった人に、先ずはアイサツをする。あの時から20数年の月日が流れても、お互いに纏っている空気は、今も変わらない。「会の後、あの懐かしいラウンジで飲みましょう。」と目で合図は私から。

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