top of page
アンカー 1
Cacti
01.jpg

2020年 7/1(水)〜7/10(金)

無音状態を感じることができる一瞬がある。

ハイシーズンを迎える前のホテルでは、一瞬、時間が止まったような静けさを感じることができる時間帯があるようです。自然界も、適度な湿り気があり、そこに差し込む陽光も、ゆらゆらと揺らめき、日本独特の夏を迎える前の序章のときとも言えそうです。

>> PM9 : 00   ゲストルーム <<

ワガママを許してくれる、初夏のホテル。

毎年のことなのですが、梅雨がシッポを見せはじめる頃になると、私のネジがゆるみます。今年の前半も、どうにか、つつがなく済ませてからのハーフターンを折り返す時、ワガママな一人旅が恒例になってきました。時間という誰にでも共通に用意されているものを、自分のワガママな嗜好のためだけに使う。これこそ、明日からの私への栄養素なのです。誰にも見せない私を、解き放ちます。

02.jpg

2020年 7/11(土)〜7/20(月)

サ・マ・ー・シ・ー・ズ・ンとカタカナがはじけてきます。

海の日が近くなると、今年の夏を占ってみる気持が、どなたにも、起こっているようです。7月初頭には、梅雨明け気味のけだるさが残っていたものが、空気も乾き、旅の空へと気分を駆り立ててしまうのも、この時季独特のもののようです。空の青さと白い雲が際立ってくることにもあるようです。

>> PM4:00   プールサイド <<

匂い立つ時間。

「左の肩と、左の脚が、なんとも言えずに可愛いねー 」と、あの方が、おっしゃいます。海の日が来る頃になると、華奢なヒールでのクラシックホテルのプールサイドが目に浮かんできます。シャルト リューズのカクテルでもと、話題がふくらんだ後、何故、左の肩と左の脚なの?と聞いてみると、「君の内側に入っていける入口があるからかな・・・」と、薬草の匂いを漂わせながら、彼の意味深な一言。

03.jpg

2020年 7/21(火)〜7/31(金)

さあ、色とりどりの夏が始まります。

陽ざしも、はっきりとした陰をつくる午後、リゾートホテルでは、思いおもいの時間が楽しめます。日傘をさしての散策や、お近くでの水遊びも、楽しみのひとつです。もちろん、テラスで夏物語を紡がれるのも、みなさん、お好みで様々です。

>> PM3 :00   ゲストルーム <<

好みの時間は、午後の微風の中で。

❝ リゾートホテルでの午睡って、なんとなく昼下がりの◯◯っぽくて、私の好みの言葉です。昼寝って書くと、子どもから大人までの健全さが感じられますし、シェスタって言えば、南欧の歌でも聞こえてきそうな乾いた風と、ハンモックな景色が思い出され、ちょっと、乾きすぎ。3ページしか読んでない短編小説を閉じ、これから私は夢の中へ沈みます。隣では、もう寝息が聞こえています。

bottom of page