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アンカー 1
Cacti
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2023年8月1日(火)~8月10日(木)

青と白の陣取り合戦。

8月の声を聞くと、これまでじっと鳴りを潜めていた真夏の精が、ムクムクと起き上がる。入道雲は、「出番ですヨー」の掛け声を待っているかのようだ。青空に遠慮という心遣いを知らないかのように、自分の陣を張っていく。真夏の饗宴の幕があく。

>> PM3 : 00     ゲストルーム <<

淑女がオンナに変わる時。

連泊の二日目は、なんともいえずに心が疼く。さて、何をしようかと心を踊らせるのではなく、そのひとつ上、ホテルに住んでいるような贅沢な時間を独り占めできる。遅い朝、庭の上にあるプールで音のない午後を楽しむ。今、目の前では、心の扉を開けきったように妖艶なショーが始まった。だからホテルでは、連泊の二日目、思ってもいなかったような大胆なドラマが動き出す。

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2023年8月11日(金)~8月20日(日)

夏の後ろ姿、日に日に影を長くする。

昨日まではあんなに仲が良かったのに・・・って感じ方は、ヒトとの関係だけではないようです。8月のお盆を過ぎた次の日、ふとした拍子に、寂しそうな夏の後ろ姿を目にすることはありませんか。子供の頃、言われてましたっけ、「お盆を過ぎたら、海で泳いではダメですよー」って。

>> PM 9 : 00    バー <<

その濡れ方は、違反行為では?

❝ 職業柄なのか、色につけては少々の自信がある。服飾の色合いにしろ、色面を構成しなければいけない場合にしろ、すんなりと、色を選ぶことができる。・・が、どうもいけないのは、女性のリップカラー。同じ色がある人には華やいで見え、あるお方には怪しく見えて・・。その上、塗られた唇が蠢くような刻に逢ったりしたらもう、いけません。全面降状です。

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2023年8月21日(月)~8月31日(木)

振り返れば、いつも、あの夏がある。

「夏には夏だけの進み方があるような気がする」ってナレーションが昔、ありました。夏の訪れとともにドラマが始まり、夏の終わりとともに物語が終わる。その去り際は寂しくて、儚くて。夏って駆け抜けていくんですね。だから・・「あの夏」が生まれて、残るんですね。

>> PM 10 : 00    ゲストルーム <<

この時季、振り返りたくなりますもの・・。

❝ 「裏切っているかもしれない、私」と、ある方がポツリと。夏が行き、秋が来る頃の空を「行き合いの空」と言うらしいですね。去る夏と来る秋が空の下ですれ違う雲の様子から、きたようですが、あの方も自然の移ろいに、ふと、我に帰られたのかもしれません。そうですね、今、思い出しましたが、「ひと夏の経験」って歌、最後の一行の歌詞、「誘惑の甘い罠」でした。

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2023年8月のとあるある日

8月の微熱のある風景【佇む】

その状態を享受するために佇むと言う行為が用意されているのではなかろうか。外部からの強制的な指示が一切ないのに、自ずとその状態になることから、無から有に変わる刹那の美しさを備えている。

>> 8月のとあるある日 <<

【 佇む 】 しばらく一ヶ所に立ち止まる。

7月が夏の入り口だとしたら、8月は夏の出口なのでしょう。秋の気配が少し、見え始めた日から、夕暮れを見上げ、佇む女性が見えるようになりました。

男の佇むは、視界360°のあることを享受するためにとられる行為。赤い炎に昇華する。

女の佇むは、心の中にある1°のものに焦点を合わせ、この行為が取られる。その先には、青い炎が見える。

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