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アンカー 1
Cacti
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2021年8/1(日)〜8/10(火)

ホテルで好きなもの、二日目の午後。

心のスイッチを難なく、切り替えるために、予定のない「これから」という未知の時間だが、こころが騒ぐ時があるのではなかろうか。好みの場所に腰をかけ、いつもより視線を少し、上げてみる。ついでに、口もポカンと開けてみるのもいい。誰にも邪魔されない、真っ白い時間が見えてくる。

>> PM3 : 00     ガーデンテラス <<

自分のゾーンを創れる人。無音が美しい。

心の片隅をかすめていた、あの出来事や、払っても、どこまでもついてくる、忘れてしまいたいあのことを、きれいさっぱり別次元のことにしてくれるのが、連泊の午後のひとときではなかろうか。テラス席では、人の気配を感じられないのだろうか。木漏れ日の足元には、小さな鳥も舞い降りてきた。午後のほんのひととき、陽射しを避けての所為なのか、ホテルの庭では音のない時間が心地よい。

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2021年8/11(水)〜8/20(金)

8月の微熱のある風景 【 哀しみ 】 

ヒトが、一段か、今よりはもう少し、上に昇るために、あるいは、お子様が大人になるために通らなければいけない関所が、哀しみではなかろうか。なぜ、あの方が美しいのかを考えたとき、行きつく先は、哀しさを抱いているからに違いない。

>> 8月のとあるある日 << 

【 哀しみ 】 内に秘めた、つらさや思い。

ある人を美しいと思うのは、その方が心の奥深くに哀しみを、抱えているからだろうと感じている。特に非日常のホテルの中では、華やいだ気分のすぐ傍に、哀しさを見せられた時、その人との距離は瞬時に、消える。それも、つい先程まではあんなに快活な話題の中、瞬きの間に時空を変えるかのように。

男の哀しみは、たおやかさの裏に、太い背骨を隠している。

女の哀しみは、しなやかさの裏に、鋭いナイフを隠している。

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2021年8/21(土)〜 8/31(火)

秋を少し、想像してみる。

もっと、どうにかならないか?とか、もっとこうあれば楽しいのに・・・とかの欲のために、想像する力が湧いてくるようだ。想いをめぐらせ、考え、思いつく・・・。その循環で細胞が活性化する。「ニンマリ」「ナルホドネ」「コレハ、オモシロイ」。こんな単純な感情を面白がり、夏を振りかえる。

>> PM9 : 00     バー <<

妄想は、「もっと」を刺激する。

❝ 食前酒、食後酒と、いろいろな効用はあるとは思うが、お酒の役目としては、その人の制御弁をはずし、想像力を自由に羽ばたかせるためにあるのではないだろうか。ある先輩から、ティオぺぺを教わった。そして、ある方とは、シャルトリューズを楽しんだ。会話が弾むという、表だった現象ではなく、例えば、3分間の沈黙を楽しめる関係こそ、大人の酒ではなかろうか。夏がチラッと尾っぽを見せた夜なんか、グラス越しの風景のなかに彼女を置いて、妄想する時間ほど、濃いものはない。

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