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アンカー 1
Cacti
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2020年 11/1(日)〜11/10(火)

色ムラがこれほど美しいとは。

全国の各地では、紅葉の季節も最盛期を迎え旅先での話題も、色とりどりに変わってきます。春に色づき、秋の実りを誇らしげに咲き乱れる自然も、色のついた宝石箱をぶちまけた様子で、旅人の目を楽しませてくれています。斑模様が、これほど似合う季節は、この時季の自慢のもとかも知れません。

>> PM5:00 ゲストルーム <<

用意周到の先に、美しさの予感。

秋と冬の境い目の季節、霜月は、私にとっては一年のうちで一番の闘争心が湧く月でもありそうです。自然界では紅葉狩りなどで、男性方の視線の先がどことなく散漫になり、本来は私達に向けられていた憧憬の目も乱れがち。だからこそ、私はこの時季、ホテルに籠もり、男性の視線を奪うためのレッスン期間にあてることに決めている。この境い目の時間を上手に操ることで、美しさの先が見えてくる。

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2020年11/11(水)〜11/20(金)

温度と湿度のバランスで、心が騒いでくる。

お子様の七五三の時期になると、大人達も、なんとなく華やいだ気分になるようです。ホテルのあちら、こちらでは時間の濃度を楽しまれる方々を見受けることができるのも、この時季の特徴です。人肌恋しくなると、ヒトって、とても素直になる生きものの様ですね。他の動物は、こうはいかない様ですよ。

>> PM10:00 ゲストルーム <<

一本のワインから物語が動き出す。

旅先での一本のワインは、その時々の想い出がつまり、あの時の旅は・・と語り始めると、瞬く間に時が蘇ってくる。さて、今宵はと想いを巡らし、栓を抜くのがエピローグならば、アレッ?もう最後の一杯だよと、左隣のあの方のグラスを満たしてあげるのがプロローグの様に感じるが、それは早とちりで、これから始まる二人の物語の、ほんの入口にしかすぎないのが旅の艶めいたルール。

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2020年11/21(土)〜11/30(月)

ゆく秋を惜しむ声、しきりです。

一年間のお勤め、ご苦労様ですという意味も込め勤労感謝の日があるのでしょうが、ホテルでは12月を前にして、大人の方々がしっとりとした時間を、お過ごしになっています。季節の舞台が廻っているのでしょうか、夜には、虫の声とともに秒針の音も聞こえてきそうです。

>> PM9:00 バー <<

ホテルは、想い出を紡ぎだす。

❝ 40年も前の話ですけどね・・と、ホテルのバーで、たまたま、お会いした方が話をしてくださいました。お若い頃は演劇を目指していらしたそうで、週末になるとお仲間達と、知恵を出しあって、小さくても、それは豊かな時間を持てる宴を設けていらしたそうです。そして夢を同じくされた方とは結ばれず、つい最近、その方が亡くなったそうなのです。「彼と来たこのバーで、昔を手繰ってみたくなりましてね・・」と、追憶の夜。

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